ヘンペル

イギリスでKENZOKIが発売になるときに開かれたプレス向け発表会に、私たち日本のチームも呼ばれて見に行ってきました。

まだ、日本でKENZOKIを発売する前の、日本のオフィスができて間もない頃のことです。

そこは、ヘンペルという白を基調としたシックなホテルで、KENZOKIのためにフランスのスタッフがかなり長い時間をかけて苦労して見つけ出したのだそうです。入り口を入ると、そこには、暖炉のある大きなロビーが広がっており、そこにしつらえた大きな水がめには、KENZOKIのために選ばれた蓮の花が浮かんでいました。そして、とてもモダンな空間なのですが、集まった人たちは、その水がめの周りにある段差を腰かけに、ほとんど床に座るようにして談笑していたのが、とても印象的でした。

一人ひとりの泊まる部屋も、とても天井が高く居心地の良い空間。テーブルには、ホテルがKENZOKIにあわせて用意してくれたジンジャーのティー&クッキーが、”Welcome!”というカードを添えて置いてありました。とても、おいしかったです!

そして、KENZOからのプレゼントとして、発表会に呼ばれた一人ひとりに送られたのは、トリートメント・タイム。別に借り切った部屋には、キャンドルや、ふかふかのタオルや、4つの草木の香りといったKENZOKIにまつわるものがあふれ、そこで、ラ・ビュル・ケンゾーのメニューにあるオリジナルのトリートメントを受けられるのです。気分は、仕事というより、プライベートな至福の時でした。

言葉も大切だけれど、それ以外に、KENZOKIを感じるための色々なことを学んだひとときでした。そして、この何か届いたこの感覚が、KENZOKIのつくり手が伝えたかったことなんだなあ、と感じ、同時に、このヘンペルというホテルも、私たちの記憶に鮮明に残るホテルとなったのでした。

の画像