1977年生まれ フランス出身
俳優であると同時に、ディレクター、画家という顔を持つ
クリエイティブなアーティスト。
2000年に俳優としてのキャリアを開始。
以来、数々の映画作品やテレビドラマに出演。
黒髪でハンサムな容姿に加え、極めてエネルギッシュで
前向きな性格で自分の意見を率直に表現し、
信じたものを徹底的に追求する注目の若手俳優。
子供の頃スポーツ選手になることを夢見ていたというニコラが、
「ケンゾー オム スポーツ オーデトワレ」で生まれながらのアスリートを演じることに
なったことは、監督パトリック・グエージの極めて的確な
キャスティング力によるものである。
パトリックもまた、ケンゾー パルファムのクリエイティブ・ディレクターでありながら、
フォトグラファー、作家という顔をもつ。
そんなふたりの共通したクリエイティビティから、
パトリックの理想が描かれたフィルムが出来上がっている。
-----KENZO HOMME SPORT interview映像 -----
http://www.kenzohommesport.com/...
(一部抜粋)
ニコラ(以下N):
最初に会ったとき、テーブルサッカーをしながらこのプロジェクトの話をしてくれたね。
すごくエキサイティングだと思ったよ。予想以上にね。
パトリック(以下P):
「スポーツ」というのは、KENZOというブランドからはかけ離れたテーマだと思って
いたから、視点を変えて、少し風変わりな、
ちょっとしたジョークみたいにしようと思ったんだ。
N :もちろん真剣だけど、深刻になりすぎないというアイディアだよね。いいと思ったよ。
一般的な「スポーツ」というイメージとはちょっと違った解釈だったから、
表現するのにストレスを感じるかもしれない思っていたけど、
すごくリラックスして、素直に撮影に臨めたよ。
覚えているかな?
ロケ地のタイの、それはのどかなビーチに着いたとき、天気が良くなくてさ、
ついてないなと思ったんだ。
でも撮影を始める時になって、とうとう晴れ間がさしたんだ。
あれは夢のような瞬間だった・・・
P :そう、僕はそういった特別なアクシデントが好きなんだ。こんなこともあったね、
テーブルサッカーをビーチにセットして、さあ撮影をはじめようとした時に、
急に潮が満ちてきたんだ。なんというすばらしい偶然なんだ!と思ったよ。
テーブルサッカーの足元に潮が満ちて、驚くほどいいシーンが撮れたんだ。
あれは偶然が起こした奇跡だった。
N :僕自身、そういった出来事があるからこそ、撮影することが好きなんだ。
あらかじめ決められたこと以上のものが引き出されるからね、
こういう体験が、僕の可能性をさらに開花させてくれたように思うよ。
P :実は、僕は長い間君と仕事をしたいと思っていたんだ。
随分前から映画で君のことを知っていたし、感銘を受けていたからね、
特に今回のフレグランス(ケンゾー オム スポーツ)では、
KENZOの考える「真のアスリート」、言い換えると、
鍛えられたような筋肉をもっていて、感受性が豊かで活力を持ち合わせた、
インパクトのあるモデルを必要としていたんだ。
そんな人は、なかなかいないからね。