FLOWERBYKENZO

KENZOの象徴ともいえるフレグランス。

モチーフとなっているのは、ポピーの花です。ポピーは、アスファルトにも根づくことのできる流浪の花で、フランスでは、日本でいうタンポポのような存在です。

ポピーは、花の中では、とても珍しい「香りの無い花」で、FLOWERBYKENZOは、「もし、ポピーに香りを与えたなら・・・」というイマジネーションから創った香りです。フレグランスは、一般的に、時間が経つにつれて香りが変化していきますが、FLOWERBYKENZOはコンセプトが「都会に咲く一輪の花」なので、いつ香っても、必ず「都会」「花」「女性らしさ」のそれぞれを表現する香りが広がるように計算して調香されています。

FLOWERBYKENZOのパッケージは、よく見ると、凸凹したテクスチャーの紙を使っています。実は、これは、「都会に咲く一輪の花」の「都会」―パリの街の石畳や石造りの建物の壁―を表現するために特別に選ばれた紙なのです。

パッケージとボトルの一番小さなサイズには蕾、中くらいのサイズには咲きかけの花、そして、一番大きなサイズには満開の花があしらわれ、3つのサイズを並べて遠くから見ると、ポピーの花が咲きみだれているように見えます。また、ボトルは、コンセプトを最大限に表現することを大切にするために、その表面のどこにも商品ロゴを入れていない、という、思い切ったデザインです。

こんな風に細かいところまでストイックにものづくりができる文化が、KENZOスタッフにとっても、誇りに思えるところだったりします。

FLOWERBYKENZO詳細>>http://www.sokenzo.jp/

※2007年度コミュニケーションデザイン部門と商品デザイン部門においてグットデザイン賞を受賞いたしました。

グッドデザイン賞とは」1957年にスタート。単に美しさを競うデザインコンペではなく、「優れたデザイン」を社会に普及させていくことで、私たちの生活をより豊かにすることと、産業の発展とを同時に後押ししようとすることを目的としています。

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