丸の内のオフィスビル郡の一角にある、カフェを併設したコミュニケーション空間。
テーマは、「地域の資源循環と再生可能エネルギーの活用。」
実際に行ってみると、このテーマの答えが、いたるところに隠れていました。
まず、目に留まるのが、カフェの一角を占める実際の緑のガーデン。
600年も生きるというジャボチカバや、暗くなると眠ってしまう樹木など、
いくつもの種類が、まさに「生息」しているように植えられています。
野外ではなくビル建物の内側にあるだけに、その勢いに驚かされます。
テーブルや椅子のほとんどはウッディですが、キャプションを読むと、樹齢100年のウィスキー樽や古くなった家屋の廃材を再利用しているとのこと。コーヒーを飲みながら 思わず、手で撫でてしまいます。
バーカウンターの大理石や壁や床のコンクリートも、新旧丸ビルで使われていた建材の 再利用。すべての素材が、「過去の記憶」を持っている空間なのでした。
モダンにデザインされているのに、なんとなく優しい雰囲気があるのは、そんな「物語」があるからなのでしょうか。
今回、KENZOAMOURの写真展とUn message par avion をここ、大手町カフェで開催しています。
■KENZOAMOUR サイト
■大手町カフェ