パリ、ポンヌフのたもとにある、KENZO的サロン風空間。
ここには、KENZOのフレグランスやKENZOのスキンケア”KENZOKI”が、他店とは異なる独自の感性でディスプレイされる。そのスペースにしつらえられた、2つの巨大な繭のようなキャビンは、思わず手を触れたくなるテクスチャーで、その中ではKENZOKIのオリジナルトリートメントを楽しめる。
”La Bulle”というのは「泡」。KENZOのクリエイティブ・ディレクターであるパトリック・グエージが創りたかったのは、その言葉が彷彿とさせる、日常の喧騒を離れた、ふわふわとした夢見心地の感覚を堪能するための空間だった。
そのためのキャスティングも異彩を放つ。
インテリアデザインを手がけたのはエマニュエル・デュプレイという新進の舞台建築家。
モノトーンと鮮やかな色。木や布といった自然の素材と、樹脂やアクリル、プラスティックなどの人工素材。限られたスペースの中で、相反するエレメントが、ハーモニーを生み出し、タイムレスな空間を創りあげているのは、その手腕によるところが大きい。
キャビン内に置かれているミラーボールや、センシュアルな布団などが、トリートメントに独自の感覚を与えているのも、既成概念にとらわれないキャスティングだからこそ生まれたアイデアである。
トリートメントを受けてみたり、また、ゆっくりソファに座って本をめくってみたり…。
自分に合った「泡」感を心行くまで満喫できる居心地の良い空間だ。
キャビンでのシエスタ(お昼寝!)の予約も可能。